イチオシレビュー一覧

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文才、才能というのは

  • 投稿者: rk**   [2025年 03月 21日 04時 12分]
こういう作品を書ける人のことを指すのだということを感じさせられました。
初めて東野圭吾作品を読んだときと同じような感覚を覚えました。

今までたくさんの、いわゆるなろう系小説を読んできましたが、
この作品を読んだあとでは、それらのほとんどが素人が頑張って書いた作文みたいに感じられてしまいます。

短いながらも短さを感じさせない、
過不足なく起承転結が出来ていると感じます。
そのため続きを読みたいという満たされない読後感もなく、
シリアスな話なのにも関わらず嫌な気分にもなりませんでした。

作者さんが商業作家なのか趣味で書いているだけなのか知りませんが、
成功する作家というのは、
こういう作品を書ける人なんだろうなと思わされました。
作者さんの地頭の良さ、文才、才能を強く感じます。

更なるご活躍を願っています。

  • 投稿者: おもち   [2024年 02月 21日 01時 52分 ()]
本作も楽しませていただきました。ありがとうございます。
文学に対する造詣が深いからこそ文章を凝縮できているのかなあ。と勝手に想像したりしました。

書籍版を手に取るのが少し怖かったのですが、一言一句に含ませた切れ味が落ちることなく世に羽ばたいたことに強い喜びを感じました。

あえて心理描写を必要十分に抑えることにより、読者のレベル(いやな表現ですみません)を問わず楽しめる幅が生まれている。
様々な良作の昇華した部分をふんだんに織り込み、数多の作品の叫びを自分のものにしている。
これだけの内容を詰め込み続ければ、湧き出ていたアイデアもいつかは一時的に尽きるでしょう。商業的に成功させるため文字数に走ることもあるかもしれません。

でも、わたしは作者さまが高みを目指して良い作品を作り続けてくださると信じたいです。このジャンルで、文学賞最高峰の候補に上がるような未来をみてみたいです。

初めて人に薦めたいと思った。

  • 投稿者: konzy   [2024年 01月 18日 10時 59分]
『誰が勇者を殺したか』

このタイトルでなければならなかった。
作者さんが短くまとめたかったとおっしゃられた通り、本当にすぐに読める分量。
なのに、タイトルの名づけからキャラの数と性格と登場の仕方、ストーリーの進み方、すべてが絶妙で、切れ味のいい日本刀で斬られたような爽快感がある。

一度読んで感動して、加筆があるというので書籍版を買ったら、また物語の解像度が上がってさらに感動。

こんなにも面白いストーリー、こんなにも魅力的なキャラクター、こんなにも惹きつける謎解きを、ここまで読みやすい文章と分量でまとめてしまえた、作者様に少しの嫉妬と、大きな尊敬を捧げたい。

描かれているのは、戦いではなく想い

私が個人的にカテゴライズするなら、これはハイファンタジーと言うよりはエッセイや詩の類だ。
内容についてはもう概要に書いてあることが全てだから触れない。
描きたいイメージ、像が非常にはっきりしていて、それをシンプルでありながら登場人物の複雑な意思を乗せた文章が見事に表しきっている。
シンプルながら濃厚な味付けに、それでいてさっぱりとしたキレの良い後味が残る。

読みやすい長さで、ここまで他人に薦めたくなるWEB小説は初めてかもしれない。

素晴らしい作品に感謝を。

本当にすごいとしか言いようがない

  • 投稿者: 六文銭   [2023年 11月 30日 22時 50分]
他の方も言っていますが、インタビュー形式で話を聞いていくというところが斬新で面白いなと思いました。
そのあとに、勇者視点での話が入ってくるというところも良いなと思います。
序盤から中盤で感じた違和感を一気にひっくり返すところは圧巻です。
この作品の何よりすごいなと思うのはタイトルの深さです。
「誰が勇者を殺したか」これだけ見ると誰が勇者を殺したのかという犯人捜しのミステリーみたいな印象を受けるのですが、読んでみるとそれだけではなくて、タイトルはそういうことだったのか!と驚きました。
とにかくすごいとしか言えない本当にすごい作品です。
読んでない人は絶対に一度読んでみてください。

2度読み推奨、気に入った方は書籍版購入をオススメします

  • 投稿者: たろんぬ   [2023年 11月 12日 13時 57分]
web版読了後に書籍版を購入しましたが、物語の結末が分かった上で最初から読み直すと各キャラの気持ちが凄く強く感じられるので、2度読み推奨です。
書籍版はweb版に比べ2倍近いボリュームがあるので、web版読了後でも十分楽しめますよ。
作品の形としては死んだ勇者の足跡をインタビューや回想形式で追っていくという珍しいタイプの物語となっており、このボリュームでこれだけ濃い内容に仕上がっているのは本当に凄いと思います。
文章量としてはそれほど多く読んでいないはずなのに各キャラの気持ちに共感する場面が何度もありました。
メッセージ性もあり、読み手に何かを残すことができる素晴らしい作品だと思います。
駄犬さんの作品を読むのはこれが初ですが、他の作品もこれから読ませていただきます。
小説家になろうと決意してくださり、この物語を世に出していただいてありがとうございます。
本屋大賞応援しています。

すっきりまとまっていて面白いです


序盤はタイトルの問いかけから「どんな真相なんだろう」というモチベで読み進めて、関係者に話を聞くパートではマダミスっぽさも感じてワクワクしました。

そのあとの真相に絡むシーンでグッと感情的に引き込まれ、そこから結末への期待みたいなものが生まれて夢中で読んだ感じです。

後半部分、勇者と王女の母に関するエピソードとか、すごく好きだなって。
ラストもスッキリとした終わり方で、よかったです。

こういうお話、もっとたくさん読みたいなって思いました。
とても好きな作品です。

なろうを代表する必読の名作

本物の名作に出会えました。

魔王を倒す勇者と、その仲間たちと、彼らを導く預言者と、お城で帰りを待つお姫様という典型的なテンプレに、「誰が勇者を殺したのか?」というこれまた良くあるミステリーの切り口を持ち込んで、素晴らしい物語を紡ぎだしていただいた作者様に感謝します。
主要な登場人物の誰もが苦悩を抱えて、しかしそれぞれがその苦悩に真摯に向き合っています。そうしてミステリーの答えに近づくに従って、真の勇者とは何か?という答えが彫像のように少しずつ浮かび上がってきます。

だらだらと続けず、ギュッと濃縮した完成された美しいストーリーの中で、簡潔な描写ではありますが、それぞれの魅力的なキャラクターも浮かび上がってきます。読後感も爽やかです。

今のなろうで、これほどの傑作が生まれて、そしてきちんと書籍化までされたということに感動します。
これは書籍を購入するしかありません。楽しみ過ぎます。

ネタバレ含むかも

  • 投稿者: ?!   [2023年 10月 18日 18時 30分 ()]
これは一人の少年が仲間とともに魔王を倒す昔からある話のその先な感じで、
インタビュー形式で仲間からの目線でその少年の話を聞いていき、次に少年目線で話が進みます。
ひとりひとり仲間の話を聞いていき、だんだんとその人物像が浮かび上がってきてどういう人物なのかなぜそこまで頑張れるのかがわかっていく様はとても、こう なんというかジグゾーパズルみたいでとても面白かったです。

本作の微ネタバレを含む内容です。

  • 投稿者: 超卵丸   [2023年 10月 16日 00時 44分 ()]
タイトルから陰鬱な話を想像していたのですが、そもそも登場したキャラクターの中に嫌な人間がほぼ存在せず、提示された疑問点に対する答えが順に示されていくのが爽快で、とてもキレイに纏まった素敵な作品だと思います。
同様に、概ねハッピーエンドと言える結末になるとも思っておらず(それは「これで普通に勇者が生きてたらタイトル詐欺じゃないか」というメタ的な思考に由来するものですが)いざ最後まで読んでみれば「こういう方法があったのか!」「勇者を殺したのはお前だったのか!×2」と、感嘆の声を上げる他ありませんでした。
これほど面白い作品を書籍化前になろうで見つけられなかった自分の視野の狭さを恥じるばかりです。
本当にありがとうございました。
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