イチオシレビュー一覧

洋の東西を問わず所謂ゴーストハント物は多い。流行りの異世界転生モノもモンスターを退治するという意味では同じ枠内に含まれる。
しかしそれを異世界や地球の中世社会を舞台にするならともかく、現代日本を舞台にする場合直面する問題がある。それは『近代兵器のある社会で怪異が脅威になりえるか？』ということに尽きる。
その説明のために多くの作品では『怪異に兵器は効かない』的な理由に合理性を持たせようと苦心してきた。
本作では主人公がお茶目な蛇神に力を貸して貰いながら、生計を立てるために退魔士をやっている。怪異とそれを生み出す存在を『なんとなく発生する不気味な奴ら』ではなく詳しく行っており、それが退魔士の存在理由にもなっている点が良い。
飄々と退魔士活動をする主人公。英雄になりたい訳じゃない。生活のために稼ぐ！実にシンプルで笑いを誘う。個人的には退魔士と聞くとオンマユキラテイソワカの孔雀さんを思い出すなあ。