イチオシレビュー一覧

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あなたは誰に寄り添いますか?

 妻とは目も合わせない 子どもはうるさい
 親友の結婚式の二次会 再会する昔の恋人

 ―――俺は、何のために生きている?

 心に甦るかつての想い 何故、手放したのか 
 対話で近付く『距離』 誰と、何の距離を? 

 彼の目線から語られる、少し不思議でありふれた、でも決して他人事ではない物語。

 『六分儀』―――それは遠く離れた二点を繋ぐもの。

現在の二人の距離は、

  • 投稿者: 退会済み   [2017年 09月 04日 14時 57分 ()]
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残業が多く、家に帰るのはいつも深夜。気づけば、夫婦間の会話も消え失せていた。息子だけが何も知らず、元気にはしゃいでいる。
さらには、自分の稼ぎで買ったマンションだというのに居場所がない。
そういう生活に不満を覚えていた主人公は、結婚式に招待されることになる。
結婚式場に行く途中に、主人公はかつての恋人と出会う。時間がまだあったことから、二人は馴染みの喫茶店に入る。そこで主人公は気付けば、彼女に今の生活の愚痴ばかりを話してしまっていた。
主人公は無意識に彼女と自分の妻をいつも比べていたのである。そしていつの間にか、隣にいた妻の心は一緒に生活をしていたはずなのに遠く届かないものになってしまっていた。
その遠いと思っていた距離は、主人公が思い込んでいただけだったのだ。
その距離を測り、近くする方法は一つしかない。
夫婦とはなんだろうか、結婚生活とはなんなのだろうか、と訴えかけてくる作品だ。

あなたの隣にいるのはどんな人ですか?

  • 投稿者: 鷹羽飛鳥   [2017年 07月 18日 20時 43分 ()]
 仕事で忙しく、妻とすれ違いの日々。互いに不満を持ちながら不干渉で過ごしていたある日、大学時代の友人の結婚式の二次会に出ることになった主人公。
 そして、会場への道すがらに出会った元カノと、かつて行きつけだった喫茶店での語らい。
 家庭の不満をぶちまけた主人公に元カノは言う。
 「贅沢な悩みねえ」

 元カノと共に喫茶店を出て、二次会場に着いた主人公が見たものは…。



 あなたに伴侶がいるなら、どういうところが好きなのか思い出してください。
 どうして結婚したのか思い出してください。
 きっと、その人は、あなたにとって最良の半身なのだから。

 そんなことを思い出させてくれる、大人向けの一編です。
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